星の空探検隊 -6- 冠の戴き

  
  
  
  


塔を守る双子のうち一人は、出掛けていた。
「しょうがないのう。」

絡まる運命を遠くから見つめていた。
ただ遠くなっていく二つは、私たちのこころにあって。

手を伸ばせば届くと信じて、自分の片割れを使いに出したのでした。
「ジンちゃん。」

そして小さき青い男。
安いが高級である服を着て、この静寂を突き破っていく。

「なあ、君。世界でも救いに行くのかね。」
「僕は美しいものを探しに行くんです。」
「私の片割れがその方角へ世界を救いに出掛けたのさ。」

「世界は壊れそうなんですか。」
「あんまり良くないね。」

「この先、何にもないよ。」
「運命はこの先にあると信じてます。」

私は嫌な予感がした、全ては仕組まれていたのだ。
「君、ありがとうね。私も行かなくてはいけない。」
塔を捨てて、旅立つ覚悟になった。

しかし、彼の方が先に出て行くのである。
「これこわっぱ、私の後をついてきなさい。」

ハルトは未だ違和感を感じていなかった。
ただ、痛みを抱えながら。
幼い影法師が夜を越えて、探していた。